大漁タイムズ特選記事(鬼門のナバシンクで25匹)



The Tairyo Times
  Apr.01,1991
不定期発行(大漁時のみ発行)

Navesink River、NJ (海尾見張記者)
4月の声を聞く頃になり春の海釣りファンも忙しくなり始めた時期ですが、今日のレポートはナバシンク リバーのカレイ釣りです。

『鬼門のナバシンク』とか、『魔のナバシンク』とか言われているナバシンク・リバーですが、 一発当たれば「大物」が期待できるところです。
3月31日(日)釣りファン真古家令氏とM氏の両氏はモンマスカウンティーのホットスポット、ナバシンク リバーに出掛けました。
結果として大漁であったと本記者に報告をくれました。

報告によりますと、両氏は朝6時半に家を出て一路ターンパイクを南下し、GSパークウェイの乗り換え 117出口でルート36Eastでラムソンの町を目指し、途中で生理現象解消のため小さなコーヒーシ ョップに入り場所代としてコーヒーと簡単な朝飯メニューをオーダーしその間当日の釣果に関する見 とおしについて話し合った。
その話の中で真古氏は「数々の情報分析から考えるに今日の目標は初参加のM氏はとにかく型を見ること。 そして二人合わせて10匹の線を死守することが第一目標、欲を言えば15匹は欲しい。 つまり15匹が満足の第二目標とします。」と言った。
いつものことながら、「何等問題無いから」と同行のM氏を励ましているのか、楽観しているのか一方的 に数字を挙げて目標を決めてしまった。

レンタルボート店に8時半頃到着した時に真古氏は店がイースターで休業しているのに気が付き、狼狽こ そしなかったものの、落胆の気持ちから「マイッタナアー!」と一声発して黙り込んでしまったそうです。

カレイ釣りダイジェスト版ビデオ
が、そこは真古氏で、すぐ頭の中には三つ対応策が浮かんで来たそうです。

@ この桟橋で釣る。
A 対岸に渡り岸のポイントを探す。
B 他所のボート屋を探す。

丁度そのときボート屋の従業員らしい若者がボートを出そうとしている光景を見てその人とやり取りをした。

真古:「今日はやらんのかねえ〜?」
若者:「イースターの休みだからクローズだ」
真古:「そのボートに友達ということにして同乗させてくれんかね?」
若者:「これはダメだ。ハイランドの町に他のボート屋があるから行ってみな!」
真古:「名前をお知えてくれ」
若者:「Schuppという名だ!」

真古氏はM氏に向かって言った。
真古:「あの橋の下当たりがポイントなんだけどボートが無くちゃあ仕方が無い。残念だけど。
    この桟橋から釣りますか? それとも他の町へ行きますか?」
M氏:「せっかく来たのだからどこへ行っても良いからやりましょう。」
真古:「それではあの山の向こうに行こう」
ということにしてハイランドのSchuppsに行くことになった。

ベイ・アベニューにあるSchuppsに着いた。
従業員:「カードは受け付けない。キャッシュオンリーだ」
真古:「参ったな、現金はいつも持っていなからな!」
従業員:「となり町に銀行がありATMもある」
と言うのを聞いて二人は隣町まで金を下ろし行き、現金を持って戻りやっとボートを借りることができた。
ボート屋にエサもチャムも有るというのを聞いていたので、エサのブラッドワーム 3打ダース、クラムチャム を2本づつ買ってボートに乗り込んだ。

時はすでに9時を廻っていた。
「さあ、行こう」
真古氏の掛け声にM氏も
「行きましょう!」と勢いの良い声で答えた。
真古氏が船頭を買って出て、一路ナバシンクリバーに向け船を出した。
約10-13分で橋下の第一本命のポイントに到着し、イカリを下ろし、本番となった。
風もほとんど無く絶好の釣り日よりだったのはポイントへ向けて走行して最中も充分感じたが、気合が 入ったのはいうまでも無かった。
当たりには10-20隻のボートが思い思いの場所ですでに釣りを開始していた。
一番近くの若者二人が乗ったカヌーは彼らの目と鼻の先30mくらいのところにいた。

真古氏、M氏が釣り始めて間もなく若者二人のカヌーがコンスタントにカレイを釣っていたのを見た 真古氏がいつもの口ぶりで言った。
真古:「あいつらよく釣れるな〜」
   「もう3匹以上釣ってるんじゃないの? 俺達がここに来てから…」
とひがみっぽい口でM氏に話掛けた。
M氏:「3匹とはいわないです、もう4-5匹は釣っていますよ」
と火に油を注ぐがごとく答えた。

その若者二人は10−15m投げて引いてくるという引き釣りをしていた。
それを見た真古氏、M氏も引き釣りをしてみたが全然アタリは出なかった。
真古氏は満を侍してブラックムッセルを使用してチャムポッドを入れているのにもかかわらず食わない のに多少疑問を感じていたが、いつもの空元気で言った。

「まだ、まだ、勝負はこれから」
強気とも、弱気ともいえることを言いながらM氏の相槌を誘っていた。
真古氏はその日「今日は一つのポイントでアタリが30分無い場合は潔く場所を変える」と言っていたので、 ついに場所変えを決意した。
「イカリ上げ〜」と声を上げた。
「はあ〜い」という返事と共にM氏がイカリを上げた。
真古氏は橋の東側から40−50mボートを移動させ端の西側へ場所を変えた。
そこの流速は家古氏が創造していたよりもずっと遅かったが、それゆえにかえってボートを一定位置に 止めることが難しかった。
なぜならボートはほとんど止水の上に浮かんでいるようなものであった。
川の緩やかな流れと逆に吹くわずかな風が作用してボートを中立の状態にしてしまうからだった。
風が少しでも強くなるとボートは川上に動いてしまう。
また、風が止むとボートは川下に流れる。

しばらくしてM氏が言った。
「来た!」
M氏のほうを見ると、彼が竿を上げリールを巻いているのが見えた。
途中でM氏が「あれ〜!」と言っている。
見ると、えさは付いたまま仕掛けが上がってきた。
「バレたか?」と真古氏は言いながら自分の竿を操っていた。
頭をひねりながら再び仕掛けを振り込むM氏。
振り込むやいなや「又、来た!」との声。
竿を上げるとエサはそのままである。
食われていない。

その光景を見て真古氏は「それはオモリが軽すぎて底を引きずっているものから来てるのだろう」 と判断した。
M氏の仕掛けに付いていた2オンスのオモリに1.5オンスを追加するよう促した。
真古氏は3オンスのオモリを使っていたのでそのような処置をとった。
追加のオモリを付けたM氏の3.5オンスの仕掛けが振り込まれる。
一呼吸するかしないかのうちにM氏が「またあ〜?」というので竿先を見ると明らかに強烈な引きを 表している。
竿先の震えはともかく、引きも凄く、右に左に動いているのが良く見えた。

真古氏は手でジェスチャーをしながら「上下に動くカレイではなく、左右に体を振る魚、つまり外道だよ」 と軽く言って、それ以降は興味を示さなくなってしまった。
原因は一つエサが底に着いておらず巣中にあるので(中層)普通の外道が食っていると判断し、M氏の オモリ下の仕掛けの長さを1.2mから0.8mに短くしてやることにした。
その後で真古氏にも同様のアタリ(?)が来た。
真古氏は「ヨシ!外道の姿を見てやる!」と言い、わざと仕掛けを底から切って中空にセットした。
例の左右に横走りをする強いアタリがすぐ来た。
アワセてみるもハリに掛からなかった。
2度、3度と同じ事を繰り返したがハリ掛かりしないので外道と遊ぶことをやめた。

  【まだまだつづく2ページ】





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